本当に痛くない理由
当院の人工妊娠中絶手術とは『病院にきてから手術が終了するまで、痛みを少なくして手術を終える人工妊娠中絶手術』のことです。手術をする際、手術前の不安を取り除くため、抗不安剤を筋肉に注射をしたり、点滴を血管に刺したりしますが、このような針を刺す痛みも軽減することを目指しています。
手術で痛いと感じるとき
- 手術前に前処置として、ラパンという子宮の入り口を広げる医療材料を挿入します。
- 手術前に不安をとる薬を腕に筋肉注射をします。
- 手術室に入りますと、鎮痛薬や麻酔薬を入れるための点滴を静脈から行います。
- 手術中50%ほどの患者さまは手術中に痛みを感じることがあります。
- 手術後の痛みを感じます。
このように手術前から手術後までの過程で、5回の痛みと思われることがあります。新宿レディースクリニックでは、このひとつひとつを産婦人科専門医と麻酔科専門医が一緒になって解決してきました。
具体的には下記のような方法で、手術に関する痛みをとりました。
- ラパンを入れずに、手術可能としました。
- 筋肉注射は一切せずに、飲む薬で不安をとるようにしました。
- 点滴を刺す際の痛みも麻酔シールを貼ることでとれます。
- 手術中の痛みをほとんど感じない麻酔方法を確立しました。
「手術中は麻酔がかかっているので痛くないのでは」と思われがちですが、多くの産婦人科専門医は麻酔科専門医でないため強い麻酔薬は使用しません。そうしますと、患者さまの50%程度の人が手術中の痛みを少なからず感じるようです。当院は、 何とかしてこの痛みを安全かつ容易な麻酔方法で解消(軽減)できないかを研究し、『手術後すぐに覚めるが、手術中は痛みをほとんど感じない麻酔方法』を確立しました。
- 手術後の痛みを感じます。
日帰りを前提で、手術後の痛みを100%無痛にすることはできていませんが、手術中に手術後に使用する鎮痛薬を早期投与することで手術後の痛みも『生理痛くらいの痛みが数日間生じる程度』までに和らげることができます。自宅用に鎮痛剤もお渡しします。